子供の海遊び!クラゲに刺されない方法

 

「海で遊びたい!でもクラゲが心配…。」

 

母なる海は最高に素晴らしいアウトドアフィールドですが、どうしてもクラゲの心配がついてまわります。

 

クラゲの少ない地域や時期を狙えば確かに刺されるリスクは減るでしょう。

 

例えば東京起点で見た場合、伊豆半島は黒潮の影響でクラゲが少ないし、東京湾周辺もお盆前ならさほど多くはありません。

 

それでも数が少ないだけでまったくいない訳でも無く、いつでも刺されるリスクはあります。もうね、ほんと痛い!!

 

いや、痛いだけではない。それでパニックを起こして溺れちゃうことだってある。特に子どもは怖いです。

 

この記事では、クラゲに刺されない為の手法についてお伝えしていきます!

 


① 全身を隙間無く覆う服装にする。

 

クラゲに刺されると言いますが、あの触覚の先端からざっくり刺してくる訳ではありません。クラゲの触覚の周辺にはたくさんの針が隠れていて、触覚の表面に触れると目に見えないほど小さな毒針を発射して毒を注入します。実は針そのものは痛みを感じないほど小さなものなのですが、毒が強烈で電気が流れる様な痛みを生じるのです。
体の表面から出るカルシウムイオンに反応して毒針が出るので、皮膚の表面を衣服で覆ってしまえばほぼ刺されることはなくなります。

" 隙間無く全身を覆う服装にする "

 

実にシンプルで簡単な、それでいて確実性の高い防御方法です。
クラゲの種類によってはアナフィラキシーショックなどのリスクを伴うものもいるので、どんな海に入るにもしっかりと防御しておくことは決して過剰装備ではありません。全身を覆う事で、紫外線による日焼けのダメージや、岩場にくっついている貝類、珊瑚礁などによる怪我のリスクなども低減できます。

 

具体的には、上下ラッシュガードを着用するのが良いでしょう。
可能であればフード付き、サムホール付きのパーカータイプのものにすると、首周りや頭まわりの防御がより高まります。

 

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フード無しの場合には水泳用の帽子も有効です。

髪の毛の隙間を縫って触手が届くこともあり、頭皮を刺される可能性もあります。確率としては小さいですが、刺された場合は薬が塗りにくくて厄介です…。

またフード付きのラッシュガードの場合にも、帽子を被っておく事で前髪を隠せるので、水中眼鏡の中に水が侵入してしまうトラブルを防げます。

特にフルフェイスタイプのシュノーケルを使用する場合、帽子の有無で着用のしやすさが大きく変わります。
お子様には帽子があった方が便利です!

 


足元にはマリンシューズを履きましょう。海と聞くとビーチサンダルのイメージが強いですが、砂浜以外では使えません。岩や貝殻、海の底のウニなどの怪我から守ってくれたり、毒を持つイソギンチャクなどによる被害からも守れます。

 

ラッシュガードとマリンシューズの隙間となる足首の部分をクラゲに刺されない様に、できれば靴下も併用しましょう。

また手袋の着用、サムホール付きのラッシュガードジャケットを使用するなどし、可能な限り隙間を減らしていくことが大切です。

 

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② クラゲ避けクリームを併用する。

 

現在持っているラッシュガードにサムホールが付いていない、フードがついていない、靴下を履くとマリンシューズのサイズが合わなくなるなどには、クラゲよけクリームがおすすめです!
カクレクマノミと言う魚は身を守るために毒性のあるイソギンチャクの中に身を隠すことで有名です。なぜ彼らは刺されないのでしょうか?
それは体の表面が海水の10倍もの濃度のマグネシウムイオンに覆われているから。だからイソギンチャクの触手がカクレクマノミを認識できないのです。この仕組みを利用したのがクラゲ避けクリームです。

クラゲ避けクリームを塗ることでクラゲの触手が人体を認識できなくなり、刺されるリスクが大幅に減ります。
どうしても衣服で覆いきる事ができない顔や首周りなどをクラゲに刺されない様にするのには、クラゲ避けクリーム以外の選択肢はありません。
またラッシュガードの隙間から服の中にクラゲが入ってしまった話も聞いた事があります。ラッシュガードで身を守る事はもちろんですが、上半身はクラゲ避けクリームを塗っておくとさらに安心かもしれません。

クラゲ避けクリームは擦れば落ちてしまうし、海水でも洗い流されてしまいます。2〜3時間に一回塗り直す事が推奨されてます。
お昼ごはんのついでにもう一回塗り直すなどするとより良いでしょう。


これさえ塗れば絶対に刺されないと言うものではありませんが、衣服による防御に合わせて併用する事でまずほとんど刺されることはなくなります。

もちろん過信する事なく、クラゲの少ない地域や時期を狙って海遊びを楽しむ事が大前提です。その上でしっかりと対策を行う事でそのリスクを可能な限り減らす事ができます。
侮る事なく、それでも恐れすぎず、しっかり対策して素晴らしいアウトドアライフを満喫しましょう!!

 


③ 刺されてしまったら。

 

もしそれでも刺されてしまったら、落ち着いてその場から離れましょう。すぐに海から上がる事が大切です。(後述するアナフィラキシーショックにより溺れるリスクがあります。10分以内に海から上がることを目指しましょう。)
衣服や刺された箇所を確認し、触手が残っていないかよく見ます。クラゲから触手がちぎれても、触手だけで毒針を発射できます。うっかり素手で触ると、今度はその手が刺されます。必ずピンセットなどを使うか、無ければハンカチなどで手を守った上でで取り除きましょう。海水で洗い流しても良いです。(真水を使うとさらに毒針が発射されるので必ず海水で!)
患部は絶対に擦らない様にしましょう。

顔色が悪くないか、喉が詰まる感じがないか、胸が苦しくないかなどの症状をすぐに確認します。過去にもクラゲに刺された事がある場合、10分〜15分くらいでアナフィラキシーショックの症状が出る場合があります。この場合、すぐに救急車を呼びましょう。
特に症状がない場合、慌てずに皮膚科を受診しましょう。塗り薬を数日間塗れば症状は解消します。

 

 

クラゲの話を聞くと海に行くのが怖くなりますが、それを恐れて海に行かないのももったいない!
日本は美しい海に囲われた、世界的に見ても恵まれた自然環境です。
きっと人生はもっと豊かなものとなるし、そこで見て触れるさまざまな生物に刺激を受け、子どもたちは大きく成長します。

しっかりと対策をして、安心して海を楽しみましょう!!